アレルギー科
アレルギー科は食物、薬剤、環境要因などによって引き起こされる様々なアレルギー反応に対して、専門的な診断と治療を行う診療科です。
軽微な皮膚症状から生命に関わるアナフィラキシーショックまで、幅広いアレルギー疾患に対応いたします。
個々の患者さまのアレルギー原因を特定し、根本的な治療と症状の改善を目指します。
当院ではView39採血によるアレルギー検査を実施しており、スギ花粉症に対するシダキュア、ダニアレルギーに対するミティキュアによる舌下アレルゲン免疫療法、および重症花粉症に対するゾレア皮下注射にも対応しております。
アレルギー症状でお困りの方は、症状の軽重に関わらずお気軽にご相談ください。
こんな症状の方はご相談ください
皮膚のかゆみ・発疹・蕁麻疹・くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・咳・息苦しさ・腹痛・下痢・嘔吐・全身のだるさ・意識もうろう・血圧低下・呼吸困難・薬疹・接触皮膚炎 など
主な診療内容
ショック・アナフィラキシー
アレルギーによるショック状態は生命に直結する緊急事態であり、迅速な診断と治療が不可欠です。
アドレナリンの投与・大量輸液・ステロイド薬の使用により循環動態の安定化を図ります。
ショック状態から回復した後も二相性反応の可能性があるため継続的な観察が必要です。
既往歴のある方には自己注射用アドレナリン製剤(エピペン)の処方と使用指導、家族への指導も行います。
アナフィラキシーショックは皮膚症状・呼吸器症状・循環器症状が急激に現れ、数分から数時間で生命に関わる状態となります。
原因となったアレルゲンの特定と今後の回避方法についても詳しく説明いたします。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は花粉・ダニ・ハウスダストなどのアレルゲンに対する過敏反応により生じます。
季節性と通年性に分類され、それぞれ治療方針が異なります。
抗ヒスタミン薬・点鼻ステロイド薬・抗ロイコトリエン薬などを症状や重症度に応じて選択いたします。
生活環境の改善や回避方法についても詳しく指導し、症状の軽減を図ります。
接触性皮膚炎・薬疹
接触性皮膚炎は特定の物質との接触により生じる皮膚の炎症反応で、刺激性とアレルギー性に分類されます。
急性期にはステロイド外用薬による抗炎症治療を実施し、原因物質の特定と回避指導を行います。
職業性皮膚炎の場合は職場環境の改善や保護具の使用についても助言いたします。
薬疹は薬剤に対するアレルギー反応で、軽症から重症まで様々な病型があります。
原因薬剤の特定と中止が最も重要な治療です。
重篤な薬疹(スティーブンス・ジョンソン症候群など)については専門医療機関へご紹介いたします。
薬疹の既往がある方にはアレルギーカードの携帯をお勧めし、医療機関受診時の注意点を指導いたします。
舌下アレルゲン免疫療法(シダキュア・ミティキュア)
舌下アレルゲン免疫療法はアレルギーの根本的な治療法として注目されている先進的な治療です。
スギ花粉症にはシダキュア、ダニアレルギーにはミティキュアを用い、長期間にわたりアレルゲンを少量ずつ投与することで免疫寛容を誘導します。
治療期間は通常3〜5年と長期にわたりますが、症状の大幅な改善と薬物使用量の削減が期待できます。
新規開始時期についてはご注意ください。
シダキュア(スギ)の新規開始は6〜12月に限られており、当院ではアレルギー反応が強い重症例を医師が判断した上で優先的に開始しております。
薬品の入荷状況によってはお待ちいただく場合がございますので、ご希望の方はまずご相談ください。
副反応のリスクもあるため、定期的な経過観察を行いながら安全に治療を進めてまいります。
ゾレア皮下注射
ゾレア(オマリズマブ)は重症の花粉症・慢性蕁麻疹などに対する分子標的治療薬です。
内服薬・点鼻薬で十分な効果が得られず、かつアレルギー検査でIgE値が高い方に適応となります。
投与前には必ず血液検査が必要です。
従来の治療で症状改善がみられない重症例に対して使用し、症状の大幅な改善が期待できます。
なお、アレルギー注射(ステロイド注射)は当院では実施しておりません。
また治療費が高額になりますので、費用についても事前にご説明いたします。
※ゾレアは、患者さまの体重や事前の血液検査の結果(IgE値)に基づいて、一人ひとりの正確な投与量を算出して決定いたします。
そのため、投与量が確定してから薬品の発注・準備を行う流れとなり、初診日(ご相談いただいた当日)に注射を実施することはできません。
あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
アレルギー検査(View39採血)
当院ではView39採血による包括的なアレルギー検査を実施しております。
39項目の主要なアレルゲンを一度に測定でき、効率的にアレルギー原因を特定できます。
食物アレルギー・環境アレルゲンなど幅広いアレルギー原因の特定が可能で、検査結果をもとに個別の治療計画を立案し日常生活での回避方法についても具体的に指導いたします。
なおドロップスクリーンは当院では実施しておりません。
より詳細な検査が必要な場合は専門医療機関へのご紹介を行います。