【第6回】 なんとなくマスク、卒業しませんか?
みなさん、こんばんは。
院長の望月です。
最近は少しずつ暖かくなってきましたね。
インフルエンザの流行は落ち着いてきましたが、胃腸炎や新型コロナウイルス感染症は依然として見かけます。
手洗いなどの基本的な予防対策(第2回、第3回参照)は、これからも引き続き意識していきましょう。
また、今年はスギ花粉症でつらい思いをされた方が非常に多かったように感じます。
スギやヒノキの花粉シーズンは一段落しましたが、これからの時期は カモガヤやオオアワガエリなど、イネ科の花粉に注意が必要です。
特に関東や東北では、5月〜6月半ば頃に飛散のピークを迎える傾向があります。
こうした花粉から身を守るうえでも、マスクは欠かせない存在です。
とはいえ、毎日なんとなく使っている方も多いのではないでしょうか?
「品質は保証されているのかな?」「マスクの裏表、上下など正しい向きはどちらだろう?」などの疑問はないでしょうか?
今回は、そんな疑問にお答えしながら、一緒にマスクの正しい使い方について確認していきましょう。
この記事を読めば、なんとなくマスクは卒業です。
【マスクの正しい向き】
まず、不織布(ふしょくふ)マスクの上下の見分け方です。
マスクの上側には、ノーズワイヤー(ノーズクリップ)と呼ばれる硬い部分があります。
この部分を鼻筋にしっかり沿わせることで、マスクのすき間を減らし、効果的にフィットさせることができます。
一方、下側には硬い部分はありません。
【マスクの表裏】
次に、表と裏の見分け方です。
不織布マスクの場合、ヒダ(プリーツ)が下向きになる面が表側です(下図 左)。
また、中央部分が階段状に盛り上がって見える面も表(下図 右)と覚えておくとわかりやすいでしょう。
【マスクの正しい付け方】(動画参照)
【マスクの品質】
日本産業規格(JIS規格 JIS T9001)や全国マスク工業会の認定マークがあるものを選びましょう。
今回は「マスクの正しい使い方」についてご紹介しました。花粉症対策にはマスクが効果的ですが、花粉対策メガネの併用でさらに予防効果が高まります。
また、感染症対策には手洗いや換気が欠かせません。
花粉やウイルスをしっかり防ぐには、正しい知識と対策の組み合わせが大切です。
▼以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
(関連記事)
【第4回】花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)で大切なこと(花粉症対策メガネ)
(参考文献・資料など)
「JIS T9001に関する医療用マスク、一般用マスクの表示・広告ガイドライン」について
JIS T9001 に関する医療用マスク、一般用マスクの表示・広告ガイドライン