【第7回】かぜってどんな病気?(前編)
みなさん、こんばんは。
こんにちは、院長の望月です。
突然ですが、「風邪」と聞くと、鼻がムズムズしたり、喉がイガイガしたり…そんな軽い体調不良を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
ところが最近は、中国など一部の地域で新型コロナウイルスの変異株が広がっているというニュースもあり、「風邪っぽい」症状でも油断できない状況になっています。
実は、こうした「風邪」のような症状にも、医学的にはきちんとした名前や仕組みがあることをご存じですか?
今回は、私たちが日常的によく経験する「かぜ症候群」について、前編・後編の2回に分けて、原因や症状、そして予防のポイントなどをわかりやすくお伝えしていきます。
まず前編では、「かぜ症候群」の原因と症状についてご紹介しますね。
この記事を読めば、風邪に関して正しく理解することが出来ます。
では一緒に一つずつ確認していきましょう。
風邪ってどこが悪くなるの?
風邪症候群とは、原因がなんであれ、鼻から喉までの“上気道”に炎症が起こる症状の集まりのことをいいます。
普通はそこで治まるのですが、時には炎症がさらに体の奥の方まで広がって、咳がひどくなったりすることもあります。
誰がかかるの?どれくらいかかるの?
答えはズバリ、誰でもかかります。
子どもからお年寄りまで、健康な人でも毎年のように風邪をひくのは珍しくありません。まさに“国民的疾患”といえるでしょう。
風邪の原因はウイルスだった!
風邪の原因の8~9割はウイルスです。中でもよく知られているのが「ライノウイルス」や「コロナウイルス(新型コロナウイルスとは異なる)」など。
インフルエンザとは違いますが、似たようなウイルスが関係しているんですね。
たまに細菌やマイコプラズマなど、ちょっと特殊な病原体が原因になることもあります。
どうやって風邪はうつるの?
くしゃみや咳などで出たウイルスを、知らずに吸い込んでしまうことで感染します。
ただし、うつっても必ず発症するとは限りません。体の抵抗力や生活習慣が関係しています。
風邪の主な症状は?
- 鼻水・鼻づまり
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喉の痛み
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発熱や頭痛
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体のだるさ
さらに、ウイルスが気管や肺に広がると、咳や痰(たん)などの下気道症状も出てきます。
まとめ
今回の記事では、風邪の原因や症状についてお話ししました。次回は、診断や治療、予防方法について解説していきますね。
基本的な感染対策(手洗い・うがい・マスクの着用)を改めて見直すことで、自分自身と大切な人たちの健康を守ることにもつながります。
過去の感染対策をおさらいをしながら、予防に大切なことを、次回の後編とともに早速確認していきましょう。
過去の感染対策のおさらいは、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
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(参考資料)
一般社団法人 日本呼吸器学会HP https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/a/a-01.html
一般社団法人 日本感染症学会 JAID/JSC感染症治療ガイド2023