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burn熱傷

熱傷とは

熱傷は、熱湯、蒸気、火炎、高温の固体、化学物質、電気などによって皮膚や粘膜が損傷を受ける状態です。

日常生活における調理中の事故から重篤な火災事故まで、様々な状況で発生します。

熱傷の重症度は損傷の深度・受傷範囲・受傷部位・患者さまの年齢や基礎疾患によって決定され、適切な初期処置と治療により予後が大きく左右されます。

当院では院長をはじめ救急医療の経験を持つ医師が熱傷の重症度を正確に評価いたします。

軽症の熱傷(1度・軽度の2度)は当院で通院治療に対応しております。

広範囲または深度の高い熱傷・顔面・手足・会陰部の熱傷については、提携の形成外科クリニックや専門医療機関へ速やかにご紹介いたします。

熱傷の分類と特徴

熱傷は深度により4段階に分類されます。

1度熱傷は表皮のみの損傷で発赤と軽度の疼痛を呈し、1週間程度で瘢痕を残さず治癒します。

浅達性2度熱傷は真皮浅層までの損傷で強い疼痛・水疱形成が特徴的です。

皮膚付属器が残存しているため約2週間で治癒することが多いです。

深達性2度熱傷は真皮深層に達し、治癒に3週間以上を要し肥厚性瘢痕を形成することがあります。

3度熱傷は皮膚全層の壊死を伴う最も重篤な状態で、外科的治療が必要となります。

原因別では、熱湯熱傷が最も頻度が高く調理中・入浴時に多く発生します。

火炎熱傷は気道熱傷を合併することがあります。

接触熱傷はアイロン・ストーブなどとの接触により限局的で深い熱傷となる特徴があります。

化学熱傷・電気熱傷はそれぞれ特殊な対応が必要です。

熱傷の症状と重症度評価

局所症状としては、1度〜浅達性2度では激しい疼痛・発赤・腫脹・水疱形成が見られます。

深達性2度〜3度では神経終末の破壊により疼痛が軽減し、白色〜黒色の壊死組織が形成されます。

広範囲の熱傷では血管透過性の亢進による熱傷ショック、気道熱傷による呼吸困難などの全身症状を伴う場合があります。

重症度の目安として、成人では体表面積の15%以上・小児では10%以上の2度熱傷は重症と判定されます。

顔面・手足・会陰部の熱傷は機能的・美容的問題を引き起こしやすく、乳幼児・高齢者は同程度の熱傷でも重篤化しやすいため注意が必要です。

熱傷の合併症

熱傷創は細菌感染を起こしやすく、創部感染から敗血症まで様々な感染症を引き起こします。

不適切な治療や感染により肥厚性瘢痕・ケロイドを形成し、関節部では拘縮による機能障害が起こることがあります。

広範囲の熱傷では急性期の熱傷ショック・気道熱傷・一酸化炭素中毒にも注意が必要です。

熱傷の治療

初期処置・応急処置

受傷直後から冷たい流水で15〜30分間冷却することが最も重要です。

疼痛軽減・組織損傷の進行阻止・炎症反応の抑制効果があります。

氷の直接接触は凍傷の危険があるため避けてください。

衣服が皮膚に付着している場合は無理に除去せず、そのまま冷却を行います。

応急処置では油脂類や民間療法の塗布は避け、清潔な布で創部を軽く覆ってください。

創傷処置・薬物療法

生理食塩水による洗浄と壊死組織の除去を行います。

小さな水疱は感染バリアとして温存し、大きな水疱は医師の判断により処理します。

適切な創傷被覆材により湿潤環境を維持し感染を予防します。

鎮痛薬・抗生物質・必要に応じて破傷風トキソイドを使用いたします。

専門医療機関との連携

3度熱傷・広範囲熱傷・顔面や手足の熱傷・気道熱傷を伴う場合など、高度な治療が必要な場合は提携の形成外科クリニックや熱傷専門施設へ迅速にご紹介いたします。

受診の目安

広範囲の熱傷・顔面・手足・会陰部の熱傷・呼吸困難・意識障害・電気熱傷・化学熱傷の場合は速やかにご受診ください。

2度熱傷・感染徴候のある熱傷・疼痛が強い熱傷も早めのご受診をお勧めします。

よくある質問

Q. 熱傷の応急処置で最も重要なことは何ですか?
A. 最も重要なのは受傷直後からの冷却です。冷たい流水で15〜30分間冷却することで、組織損傷の進行を阻止し疼痛を軽減できます。
Q. 水疱は破ってもよいですか?
A. 小さな水疱は感染のバリアとなるため温存します。大きな水疱は医師の判断により適切に処理します。自己判断での処理は避けてください。
Q. 熱傷にはどのような薬を塗ればよいですか?
A. 応急処置では何も塗らず、清潔な布で覆うだけで十分です。油脂類や民間療法の塗布は治療を困難にするため避けてください。

熱傷は適切な初期処置と治療により良好な結果が期待できます。

軽症の熱傷でも「どこに行けばよいかわからない」という場合はまずお気軽にご相談ください。

救急医療の経験を持つ医師が重症度を評価し、最適な治療または専門医療機関へのご紹介を行います。