こんにちは。千葉院院長の朴です。

この頃はかなり涼しくなっていますね。今年の夏はかなり長い感じがします。地球温暖化と言う話をよく聞いていますけれども、それが実感できた夏だったと思います。くれぐれも風邪など季節の変わり目の呼吸器疾患に気をつけてください。

今回は東京湾の開発計画とその賜物として出来ているアクアラインと海ほたるの話をしてみようと思います。

昔から南房総エリアから東京への交通は東京湾があり、それに沿っていくしかないため接近性が低いとされ、地域の発展に大きい障碍となっていました。カーフェリのどの船便が東京湾を横断して物資を運ぶ役割をしていましたが、それでは物足りなく、以前から埋立、橋を建設するなど両岸を結ぼうとする案は江戸時代からあったと言われます。

皆様はNEO TOKYO PLANという計画を聞いたことありますでしょうか。アニメのAKIRA、パトレーバーに出ている話ではなく、現実の案としての「東京湾2億坪埋立の計画」が昭和30年代にあったそうです。

昭和34年 産業計画会議 第7次勧告レコメンデーション 「東京湾2億坪埋め立てについての勧告」(PDF)

南房総の鋸山、鹿野山などの山地を爆破し、その土砂で海を埋めて、その上に工場、住居地区、国際空港まで建設する遠大な計画ですね。そのために非軍事的核爆発の利用まで報告書には書かれています。もし実現されたら今の美しい鋸山の風景などは無くなっていて、野原になっている南房総の景色が残ったかも知れませんね。

結局その計画は莫大な工事費などの関係で実現できず、その2年後新しい提案が出て、今の形のアウアラインの原型が現れます。

昭和36年 産業計画会議 第12次勧告レコメンデーション「東京湾の横断堤を~高潮と交通の解決策として~」(PDF) 

その後30年がかかって調査、立案、南房総エリアと東京を繋ぐ東京湾横断道路の建設のため色んな案が出ましたが、その案として採択されたのが人工島の建設と海底トンネルで、当時の最新工法であったシールドトンネル工法で建設して完成されたのが今の海ほたると東京湾アクアライントンネルです。

千葉県側の木更津金田ICを通過すると、海の方に大きい橋に乗ることとなり、これが海の中の人工島である海ほたるまで繋がります。

話が長くなり、海ほたるの話は次の話に続きます。

いつもジェネラルクリニック